僕が勤務しているグループホームの入浴介助の仕事を紹介します。
転倒しないようにゴムマットを敷いてからお湯を張る
入浴介助で一番気をつけなければならないことが転倒です。
浴室は滑りやすく、更衣や移動の際の転倒リスクが高まります。その対策として、僕が勤務しているグループホームでは、足下に滑り止めのゴムマットを敷いています。
浴室、脱衣所の準備をする
椅子にタオルを敷いておく、利用者様の着替えが用意されているか確認する、保湿のクリームが用意されているかを確認する、などを行います。
利用者様を案内してからでは対応が遅れてしまうので、最初にやってしまいます。
お湯が溜まり次第利用者様を呼び、介助を行う
お湯が溜まったら入浴介助を開始するのですが、その方の残存能力によって対応が異なります。
ある程度自立されている方の場合
声かけ、見守りが主になります。
できることは自分でやってもらった方が、残存能力の維持という意味で望ましいですし、結果的にスムーズに事が運ぶことがほとんどです。
頭を洗う、体を洗うなどの際に、届かない部分や不十分な部分を補助します。
また浴槽に入る際に体を支えたりといった、特にリスクの高い場面で身体的な一部介助を行います。
歩行が困難な方の場合
車椅子の方のように、自力での歩行が難しい方は、シャワーチェアという入浴用の椅子を使います。防水の車椅子といったようなもので、そのまま浴室に入って洗身を行えるものです。
捕まって立つことができる方であれば、脱衣所で移乗を行います。全く立てなかったり、コミュニケーションが難しい方の場合は、別室で脱衣を行ってシャワーチェアに乗っていただき、浴室へと移動します。
洗身は職員が全て行う形になりますが、やはりここでも声かけを丁寧に行い、相手に羞恥心や不快感をなるべく与えないように配慮します。
また浴槽に入ることが難しい方が多いため、浴室をなるべく暖めておくことも重要です。
皮膚の状態の確認
どちらの場合も、洗身などの合間に、利用者様の皮膚の状態を確認します。
アザがないか、皮膚トラブルが発生している場所はないかなどを見ていきます。全身を見る機会は入浴時しかないため、洗身などを行いながら観察を行います。
保湿クリームを塗布する
入浴後は服を着る前に保湿クリームを塗ります。加齢とともに皮膚が乾燥しやすくなるためです。
特に洗身によって体の油分が失われている状態では、乾燥による皮膚のトラブルが多くなります。それを防止するために、全身にクリームを塗ります。
使用するものは皮膚科で処方されたヘパリンクリームが多いです。
入浴後の水分を飲んでいただく
大体150ml程度の水分を飲んで頂いています。提供するのはイオン水(粉を溶いて作るジュースのようなもの)が多いです。
歳を取ると喉の渇きを感じづらくなってくるため、特に意識して水分を取っていただく必要があります。