介護職が長く続けられている理由の考察

介護,就職 介護業に就職・転職する方へ

僕は新卒で入った会社を三ヶ月で辞め、その後二年間ほぼニートの状態でした。
そんな僕がなぜ介護職だけは五年ほど続けられているのか、理由を考えたいと思います。

常に同僚が近くにいるわけではないから

個人的に一番大きいのがこれかなと思います。
以前の会社はオープンオフィスだったので、常に正面と左右に同僚がいる状況でした。自分のように社会的な能力が低い人間にとっては、常に精神力を削られる状況です。
僕の勤務しているグループホームではそれぞれホール、入浴、調理というように分担が決められ、散らばって仕事をするので、世間話や他人の存在に神経をすり減らす回数が少ないです。
ある程度自分の裁量で仕事に取り組めるのが良いのかなと思います。

相手をするのが基本的には認知症の高齢者の方だから

コミュニケーションはメンタルヘルスに良いというのは良く聞く話ですが、自分のようにコミュニケーションが面倒くさい人間にとっては余計にストレスが溜まる行為です。
ただ不思議なことに、認知症の高齢者との会話は普通の人との会話に比べればそれほどストレスが溜まりません。おそらく無理に話題をつなげたりする必要がなく、世代が大きく離れているおかげで良い感じの距離感があるからではないかと思います。
もちろん相手は認知症の患者さんなので、いわれのない負の感情をぶつけられることもあるのですが、それでも個人的には常に密着するような距離感で同僚と会話し続ける方がよほど苦痛です。

パソコンが扱えることを重宝されているから

一概には言えないと思いますが、介護職でパソコンが得意という方はあまりいないのではないかと思っています。理由は職員の年代が上の方であることと、昔の介護はIT機器を使うことがなかったからです(紙ベースの記録でした)。
ただ最近になって急速に電子化が進み、パソコンやタブレットを使うことが増えてきました。
僕は出身が工学部なので、パソコンやタブレットの扱いは人並みにはできます。なのでIT機器の扱いについて質問されることが多いです。
理系の学部を出て順当に就職した職場では、全員がIT機器を扱えるので希少性はありません。僕のようにハードワークで挫折した無職の方は、意外と介護の現場が肌に合うなんてこともあるかもしれません。
雑務を押しつけられていると捉えることもできますが、やはり自分のできることを頼りにされるというのは気分が良いものがあります。

タイトルとURLをコピーしました