介護施設を見学する最大の理由とメリット3つ

介護 介護サービスを利用する方へ

介護施設の利用を考えているときに、実際に見学するべきだと思う最大の理由は、その施設に明らかな虐待の兆候がないか確認した方が良いからです。
普段利用するホールや居室、お風呂場といった場所が雑然としている。職員の利用者様への対応がおかしい。全てにおいて完璧な施設というのは存在しないと思いますが、虐待が起きるほどに拗れた施設というのは、入った瞬間に違和感を覚えると思います。
実際に場所を見る、活動を見る、職員と接してみる。それはご自分のご家族を預ける上で最低限やった方が良いです。

その上で、実際に見学することのメリットを三つ述べたいと思います。

施設の雰囲気が分かる

実際に行ってみなければ、どんな施設なのか判断することは難しいでしょう。
場所の間取りだけではなく、実際にそこで暮らしている高齢者の方を見ることで、実際の雰囲気を感じておくことは重要です。
実際には多少のギャップを感じることが多いのではと個人的には思います。認知症の方々だけが集まった場所というのは、かなり特殊な環境です。認知症の程度にもよると思いますが、友達を作って和気藹々としているというのはあまりないのではと思います。僕の勤務しているグループホームでは、仲良くなるというよりは、お互いのペースを守って平和に暮らしているというように見えます。
見学をする前に施設のスケジュールを聞いておき、レクリエーションや体操の時間など、活動の時間に合わせて見学をするとなお良いと思います。

職員の雰囲気が分かる

見学をする際には職員が同伴することになると思いますが、その際に大まかに職員の様子を観察しておくと良いです。
利用希望の方に同伴する職員は、その職場の中でも上の立場にいることが多いです。明らかに言葉遣いが変、対応が悪い、突発的な利用者様への対応が雑など、何らかのマイナスのポイントが目についたときは少し考えてみても良いでしょう。
また上述したように、活動の時間帯に合わせて見学を申し込めば、その他の職員が利用者様にどのような対応をしているのか見ることもできます。

生活のイメージが掴める

ホール、お風呂場、居室といった、生活で利用する場所を一通り見て回りましょう。そこで明らかに汚れている、荒んでいるといった印象を抱いた場合は、やはり少し考えてみるのが良いと思います。
入居予定の空室だけではなく、可能であれば他の方の居室を見せてもらうのも良いでしょう。生活感のある場所を見ておくというのは良いことだと思います。
高齢者施設は、アパートやマンションといった集合住宅に近いと感じます。実際に自分の家族がその場所で生活していくのだということを念頭に、そこの利用者様の生活の様子や職員の対応、活動の様子などを見ておくと、入居した利用者だけでなく、ご家族も安心して自分の生活を送ることができると思います。

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