高齢になったご家族の行動に違和感を覚え始めたら、専門家に早めに相談するに限ります。
結論:地域包括支援センターに相談する
取っ掛かりとして一番良いのが地域包括支援センターでしょう。
地域包括支援センターは市町村が設置した機関です。その地域に暮らしている65歳以上の高齢者やそのご家族であれば、生活に関するあらゆる悩み事を相談することができます。保健師、社会福祉士、ケアマネージャーが配置されており、専門的な視点から助言をもらえます。
高齢者施設や医療機関への橋渡しをしてくれる場所、とイメージすると良いかもしれません。
各地域によって連絡先が違うため、Googleなどで検索をしてみてください。
認知症は治らないが進行を遅らせることはできる
認知症は早期発見が重要です。認知症を治す薬は今のところありませんが、進行を遅らせる薬はあります。
他にも、まだ体が動き他者とのコミュニケーションが普通にできるのであれば、例えばデイサービスを利用しながら他者とのコミュニケーションや軽い運動を行っていく、などで認知症の進行を遅らせたり、生活の質を向上させることができます。
高齢者は活動しないと生活能力が劇的に減少していきます。そういう意味でも、なるべく早めに行動することが重要です。
その家族によって状況が異なるため、専門家から助言を受けた方が良いでしょう。家族だけの問題として捉えて内々で悩んでいても、状況が良くなることはありません。問題を解決するための情報がないからです。
もし認知症ではなくとも、将来の道筋ができる
仮に地域包括支援センターなどに相談して認知症などの病的なものが原因ではなかったとしても、相談したという行動が将来の安心に繋がります。どのような行動をすれば情報が得られるのか、という実体験になるからです。
人間であれば誰しも歳をとり、衰えてゆくものです。その過程でどうなるかは誰にも分からないことです。
実際に行動した経験があれば、将来もしご家族が加齢に伴う病気を患ったとしても、冷静に対応することができるでしょう。ご家族のよりよい人生に繋がり、自分自身の安心にもなります。