グループホームの仕事 食事形態についての話

介護 介護のリアルな仕事内容

食事を提供する際は、その方に合った食事形態にします。

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誤嚥による肺炎や窒息を予防するために、食事を小さく刻むことがあります!

常食

通常の食事形態です。ご飯やおかずなど、お膳に乗っている全ての食べ物が普通の人と同じ大きさで提供されます。
嚥下に問題のない方、義歯を装着している方は、大体これになります。
一番見た目の良い食事形態ですが、誤嚥のリスクが一番高い食事形態ともいえます。

粗刻み食

全てのメニューを一口大に切って提供します。
やや嚥下に不安はあるが、概ね問題ないだろうという利用者様に対して行います。
僕が見ている限りでは、歯の本数が少なく、かつ義歯を装着していない方が粗刻み食になっている印象です。

刻み食

全てのメニューを粉々になるまで細かく切って提供します。
嚥下に不安があるが、自力で食べる意思がある利用者様に対して行います。
頻繁にむせる方、嚥下が悪い方、客観的に見て窒息のリスクが明らかに高い方などが刻み食になります。
見た目は完全に粉々になった食事になりますので、見栄えは悪いです。ただ窒息や誤嚥性肺炎のリスクを考えると、刻んで提供するしかないというのが実際のところです。
粗刻み食までは窒息のリスクはありますが、刻み食まで細かくしてしまえば、気道が塞がってしまう可能性はかなり減ります。

ミキサー食

全てのメニューをミキサーに掛け、ペースト状にして提供します。
ここまでくると嚥下に不安があり、かつ食欲がなかったり、自力摂取が難しい方が多くなっている印象です。
当然ですが、食感や味など食事において重要な要素が著しく悪化します。それでも口から摂取して頂けそうな利用者様には、可能な限り食事形態を落として提供します。

特殊:経口栄養剤

ほぼ絶食の状態だが口から飲むことはできる方に、経口栄養剤を提供することがあります。
一缶200~250ml程度の量で、一食分に相当する栄養がとれるというものです。イノラス、エンシュア、エネーボなどという名前が付いています。
実際、この経口栄養剤のみで食事をまかなっている利用者様も稀にいます。また食事量が少ない方に補助的に出すこともあります。

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